細谷川 3・21

☆鳥居をくぐらず、右手の道路を行くと、神宮域に接して、細谷川があります。万葉にうたわれた細谷川かどうか、だれも知りません。「真金（まがね）吹く　吉備の中山帯（おび）にせる　細谷川の音のさやけさ」（詠み人知らず）。真金とは鉄か金銀。吹くは製鉄することで、フイゴのイメージ。吉備は弥生時代から鉄の産地です。技術者として半島系の人が集まっていました。ここが古墳時代に栄えた理由です。

米国仕込？ 12・31

☆旦那、早く逃げよう。とっても、おっかないのがいる。ニューヨーク帰りのマフィアにちがいねえ。

用心棒栄達 12・31

☆うちはこの人に頼みますから、あんたの組は用済みだ。さあ、さっさと行きやがれ。と、ママはしかりつけた。「ううう、つよそうな奴だ。親分、ここは堪忍してくれ」

まさかのカポネ 12・31

☆コ鉄は、さっぱりしてトイレから出てきた。すると、若造が近寄ってきて揉み手をした。圧倒されたのか、声が出ない。日本版アル・カポネに出会ったかのようだ。「小僧、御用聞きか」とコ鉄は聞いた。

訂正 12・30

☆ジジに文句を言ったら、描きなおしてきた。ビールびんの注ぎ口のほうをつかむ。あたりまえだ。（まだ手の形はおかしい）

物真似チンピラ 12・30

☆昭和の任侠は、ここでビール瓶をふたつに割って、そのぎざぎざで相手を脅した。令和ではすたれて、めったに見られない。（ジジ、観察したはずなのに、指のかたちが不自然だ）

対決② 12・29

☆さっさと出せ、ババア。「はっ、いまなんと。やるぞ、このストレート」暴力、やめろ。「どの口が言うか」わが任侠道、第3条、女に手をあげない。だが、もう堪忍（かんにん）ならねえ。

対決① 12・29

☆静かにしろよ、お客さんは楽しんでいるのよ。無粋なチンピラ。「毎月のものがまだだ」あら、毎月のものは3日まえに終わったわ。（画伯もバーから出てきて写生している。初めてのリアリズムだ）

やーさんとポリ 12・28

☆旦那、こんなとこでなにをしてますのか。「ここは八丁堀じゃない。丹那なんていない。おまえ、例のものを取り立てに来たのだろ」いえ、そんな。ただの地回りです。「つべこべ言わず、入れ、あの糞ママから、取り立ててやれ」へい、きょうは、おかしな風向きだ。

間が悪い 12・27

☆なんだが、さわがしいな。ああ、あまりに美味しかったもんで、茶碗蒸しと焼きとり、食いすぎた。