再来か 12・27

☆日子ちゃん、なんだか表がさわがしい。また、タダビールをねだりに来たのか。疫病退散、アマビエの軸、高くかかげよ。

どっちがモデル 12・26

☆見て見て、アンクルさん。「見てるよ」絵じゃなくて、ママを。「うん、いい女だ」そうじゃなく、くらべて、絵とあたしを。似てるでしょ。わかった？　あたしがアマビエなの。この店は、コロナ菌の禁門なの。お客さんは安心して、うちに来てくれたの。ふふふ。

アンクルは首をかしげた 12・26

☆ママ、そりゃないよ、あのころは、どこの店でも、アマビエの絵を貼ってたよ。わが級友の軸がとくべつなんて、おかしいね。イワシの頭よ、そんなの。

ジャ～ン 12・25

☆軸がひらかれた。「アマビエですね。疫病退散ですね」と、日子は興味を示した。「そうよ。画伯が描いてくれたの。ね、そうよね」と、たまママは画伯を見た。「飲み代の形（かた）にね」と、ポンチ画伯。

たまママ、いい気分 12・25

☆ホホホ、アンクルさん、うちがコロナに負けなかったわけは、この軸にあるの。「なんの軸かな。ママじらさないで早く見せてよ」

営業マン 12・24

☆ね、ねえ、アンクルさん、いくら営業かけても、うち、トリスのチェン店にはならないわよ。「リストの最後のトの字を頭に移せば、いいだけですよ」リストとトリスは大違いなの。「コロナのとき、新橋で客がへらなかったのは、ここだけ、【たまには】だけでした。おお、ミラクルでした」

居酒屋談義 12・24

☆ママがやってきて、華やいだ。男同士の話も盛り上がる。酔ってくれば、内容はなんでもいい。声を発して笑っているだけでいい。「おふたりは、美大のデザイン科で同じクラスだったそうよ」と、ママが教えてくれた。

馴染み 12・23

☆日子ちゃん、こっちにおいで。久しぶりだな。「あら、寿屋のアンクルさん」ママから竜宮の話は耳にしてる。いちど行って見るか。画伯もどうです。リアリズムは、お嫌か。

タロー近況 12・23

☆あれかい、あれは困ったもんだ。みんながちやほやするから、いい気になってる。瓢箪という字が書けるようになると、風呂から電話してる。いや、丸という子からかかってくるそうだ。

ま、旧知の関係 12・22

☆ほほ、お上手言って。どこかの本屋のお仕事でしょ。「そういうなよ、いつも無理してポンチ描いてるよ。ときどき、美女変じて鬼女になるけど、それも愛嬌だよ、日子嬢ちゃん」ねえ、あれ、どうしてる？漢字の勉強したいそうよ。