オペ幻視 12・14

☆いやおうなく、右目で三点の光源を見ています。やがて、ちいさいぶぶつがぎっしりついた光に変わり、レンズを水晶体に挿入しているのだとわかります。角膜を2ミリほど切開しての細かい仕事です。血を洗った水がどうなるのか、鼻の奥に流れてこないので、助手がガーゼにしみこませていますのか。クランケは知らないままでした。終わって割烹着をぬぐと、紙コップに一杯の冷水がわたされました。酔い覚めの水に似ています。うまいっ！

絵片③おもちゃ 12・14

☆最近、描(か)いたものではないのですが、なんで、うちにこんな玩具があったのでしょう。湯船に浮かべています。手術は、まず、割烹着のようなものを着るところから始まりました。それから、局部(右目)だけを残して、顔をおおいます。